
昨今のインバウンドと人員不足が重なってホテルの値段は軒並み上昇。自分にぴったりな宿が取りにくくなっています。
そこで、私がマラソン大会の旅の時に実践しているお得な宿の予約方法をご紹介します。
大会の開催日は日曜日がほとんどなので、値段が上がる土曜日の宿泊料金がある程度高くなるのは仕方ありません。でも、ちょっとしたコツで比較的お得な宿が取れます。
この記事が、マラソン大会の宿探しに悩んでいる方の参考になるとうれしいです。
※イラストはイメージです
宿探しを始めるタイミング
はじめて宿探しを始めるタイミングは…
「出たいマラソン大会が決まった。」
「大会の開催日が正式に決まった。」
という時。
大会の開催日が決まった日、または開催日の半年前あたりがはじめの検索チャンスです。
「半年前あたりがよい」理由は、大手のチェーン系のビジネスホテルの予約開始日が宿泊日の半年前のところが多いからです。
最近は、1年以上先の宿泊日も予約可能なホテルが出てきています。
宿を早く探すことに越したことはありません。
いい宿を効率よく探す手順
スタートは大会開催日が決まった日や開催日の半年前くらい
私は次のA→Dの順で宿を探しています。
途中で「これいい!」という宿が見つかり、かつキャンセル料が宿泊日の直前まで無料・現地払いOKなら、その段階で迷わず予約します。
相場をつかむ→仮予約→時々見直し→予約確定の順
A 海外の宿泊比較・予約サイトで検索&相場をつかむ
私は宿探しの手始めに「海外の宿泊比較・予約サイト」を使います。
※サイトの例
以下のように、複数の宿・プランがいっぺんに見られて、よさげなものが見つかれば即予約OK。便利です。
※以下のホテル情報は、2025年6月20日時点でのものです。
例としてトリバゴを取り上げます。
★トリバゴの特色★
トリバゴは他の予約サイトの最安値が表示されるだけではなく、
1)デザインがシンプルで検索しやすい
2)ホテル公式サイトの販売価格も表示される
ポイントです。
<検索画面の例>
① 「目的地」・「チェックイン日」・「チェックアウト日」・「人数」と「部屋数」を入れる
② 必要に応じて「料金(予算)」、「条件絞込み」、「ユーザー評価」、「施設タイプ」、「ロケーション」も設定する。
③ ホテルの検索結果が出てくる。
④ 表の一覧のデフォルトは「おすすめ順」だが「料金の低い順」など順番を指定できる。
⑤ メリットの大きい予約サイトの価格、トリバゴの最安値(他の予約サイトの)、ホテル公式サイトの価格、割引率など、さまざまなお得情報がコンパクトに表示される。

ホテル名をクリックすると、他の予約サイトの結果一覧が表示されます。
⑥ エクスペディア、Trip.com、ホテルズドットコムなど複数の予約サイトの宿泊料を1ページで表示される

そして…
1泊1万円を切る「禁煙シングル」が見つかればラッキー。
マラソン大会の前日の宿泊費は1万円以上、なかには2万円以上のものもあります。なので、1万円以下はお得です。
宿泊料金の支払いは、キャンセル料がかからないのであればなるべく現地払いを選び、いったん予約してしまいます。
しかし、ここ最近は「現地払い」のホテルが減り、「事前決済」が増えているように思います。まれですが、なかにはキャンセル不可の宿・プランがあるので注意が必要です。
マラソン大会のように数ヵ月先、さらには半年近く先の宿泊のためにお金を先に払わなければなりませんが、原則キャンセルが可能で宿泊料も規定の金額が返ってきます。
宿泊予約サイトのプライバシーポリシーや宿泊先の公式サイトの予約条件を、あらかじめしっかり確認しましょう。

個人的な感覚ですが、以下の海外宿泊予約サイトは、早いうちからお得な宿が取れる可能性が大きいです。
私は泊まりたい日の半年以上前から検索しています。
実際、2024年2月の熊本城マラソンと11月の富山マラソンの宿泊先も、下記の海外宿泊予約サイトでおさえました。
熊本城マラソンは開催日の7ヵ月前、富山マラソンは6ヵ月前に予約しました。
B 海外のその他の宿泊予約サイトもあたってみる
以下は、他の海外宿泊予約サイトの例です。
トリバゴやエクスペディアのような「宿泊比較サイト」ではありませんが、航空券の予約が可能、セールを頻繁に行っているなど、それぞれ独自のサービスを展開しています。
C 国内の大手宿泊予約サイトで探す

次に国内企業の宿泊予約サイトを使います。
ときどきセールやキャンペーンを実施している国内の宿泊予約サイトがお得です。
※サイトの例
D 国内旅行代理店の宿泊サイトで検索する

JTBや近畿日本ツーリストなど、大手国内旅行会社の宿泊サイトも実は穴場です。
その他のサイトでも早割やセールなどお得なキャンペーンが行われています。
※サイトの例
D 大手チェーン系のホテルの自社予約サイトを利用する

上記検索サイトで探してみて、「とりあえず1件予約した」、「高かったので予約できなかった…」という方は、宿泊施設独自の予約サイトで探してみましょう。
以下の表にあるホテルは、独自の予約システムをもっているホテルの例です。遠征ランナーがよく利用する施設で、大会があっせんしている宿泊プランにもよく登場します。
このような大手チェーン系ホテルを希望する方は、まずそのホテルの予約システムで検索してみるのもOKです。
※ホテルの例
予約システムが変わる可能性があります。
<1年先の予約OK>
● ワシントンホテル(ワシントンR&Bホテル)
2025年4月より、公式予約サイト「ワシントンネット」において予約可能な期間が最大1年先(365日)まで延長されました。
例)2025年4月1日時点で検索→2026年3月31日まで予約が可能
<1年先の予約OK>
● ドーミーイン
※検索日から数えて1年先の月末まで予約OK
例)6月20日に検索した場合、翌年6月30日の予約は可能
<11ヵ月先の予約OK>
● ルートイン
※検索日から数えて11ヵ月先の月末まで予約可能
例)6月20日に検索した場合、翌年5月31日の予約は可能
<10ヵ月先の予約OK>
● アパホテル
検索日から数えて10ヵ月先の月末までの予約OK
例)6月20日に検索した場合、翌年4月30日の予約は可能
<9ヵ月先の予約OK>
● 東横イン
一般客は宿泊予定日の9ヵ月前から、カード会員、ビジネス会員は12ヵ月前から予約が可能になりました(2025年6月3日から開始)。
例)6月20日に検索した場合、一般客は翌年3月31日の予約は可能
<約7カ月先まで予約OK>
※検索日から数えて約7か月先まで予約可能
例)6月20日に検索した場合、翌年1月20日の予約は可能
※1月20日から1週間先(1月26日まで)は可能。1月27日以降は不可
※検索のたびに要確認
<6ヵ月先の予約OK>
● くれたけイン
※検索日から数えて6ヵ月先の月末まで予約OK
例)6月20日に検索した場合、同年12月31日の予約は可能
<6カ月先の予約OK>
● ABホテル
※検索日から数えて6か月先の同じ週までの予約可能
例)2025年6月20日金曜日(6月第3週)に検索した場合、同年12月16日金曜日(12月第3週)までの予約は可能
※検索のたび要確認
<6ヵ月先の予約OK>
● スーパーホテル
※予約月を含めて6ヵ月先まで可能。毎月1日に予約が開始
例)6月20日に検索した場合、同年12月31日までの予約は可能
<4カ月先の予約OK>
※検索日から数えて4か月先の月末まで予約可能
例)3月24日に検索した場合、同年7月31日までの予約は可能
これらのホテルでは、独自の会員制度を設けています。
通常のプランよりも安くなる、チェックインを時間を早められる、チェックアウトの時間を無料で延長できるなど、さまざまなサービスがあります。
地域の宿泊施設を探す

地域によっては、ご当地ならではのホテル、旅館、ゲストハウスなどがあります。
Googleマップなどを使って目的地にある宿泊施設をピックアップ。全国展開しているホテル以外にもいい施設はたくさんあります。
民泊やゲストハウスも検討する

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「ホテルクラスのサービスはなくてもよい」、「寝られればOK」という人なら、民泊やゲストハウスという選択肢もあります。
※サイトの例
● airbnb
宿泊予約サイトにも民泊やゲストハウスの宿泊プランは、上記A~Dの宿泊予約サイトにも含まれていることがあります。
予約後もときどき検索してみる
宿泊日から半年以上前にいい宿が予約できても、その後、さらにお得な宿やプランが出てくる場合があります。
宿泊日の半年前、3か月前、直前の1か月前の3回のタイミングを目安にネット検索して、ベストなプランを探してみるのもgoodです。
宿+交通プランという方法もある
飛行機や新幹線・特急を利用する人は、上記の旅行サイトの宿と交通がセットになった商品を選ぶのもお得です。
ただしこのタイプの商品は、出発日の21日前からキャンセル料がかかるなど、直前の旅行取りやめの時にお金がかかる可能性があります。
マラソン大会に参加する時、直前のケガや体調不良、急な用事で出場を取りやめ、宿をキャンセルしなければならないことがあります。
宿のみの予約のキャンセル料は、宿泊日の2,3日前まで、大手のビジネスホテルなら前日までかからない場合が一般的。宿と交通を別々に予約したほうが、キャンセル料のリスクを軽くできます。
まとめ
私がマラソン大会の旅で泊まる宿を探す時に心がけていることは…
宿探しは先手必勝
手始めに大手の海外宿泊予約サイトで検索
いったん予約しても再検索&乗り換えもあり
です。
早めに準備すれば、出発日の間際になってあわてることはありません。
宿を取るコツをつかめば、その後の旅のプランニングに生きてきます。この経験はムダになりません。
行き当たりばったりの旅も楽しくて何とかなりますが、体の負担が大きく時間に拘束されるマラソン大会の旅に限れば、体調管理やタイムスケジュールが肝心です。
備えあれば患いなし。旅の計画を楽しめる余裕がほしいものです。
