なんと、今年の東京マラソン(3/3)はマイボトルの持ち込みが禁止です。
そもそも「飲料物」の持ち込みが原則禁止で、例外を認めているというスタンスです。
エリートのランナーなら問題ないでしょう。しかし、完走目標の遅い市民ランナーには厳しくないですか?
2/25時点での天気予報では、大会当日の気温は12℃、天気は晴れの見込みです。
しかし、このような飲料品の規制は、先日のような気温20℃を超える暑い日になる可能性があり、本当にコース上の給水所から提供する飲料だけでランナーの熱中症が防げるつもりで設けたのでしょうか?
はなはだ疑問です。
以前、この大会でボストンマラソンのテロ事件後、液体物の厳しい持ち込み制限が講じられましたが、それがまた復活したということでしょうか?
いずれにしても、気候の高温化が進みランナーの熱中症が懸念される中、このような飲料物の持ち込み制限を設ける大会事務局の意図がわかりかねます。
いろいろ憶測、邪推をしてしまいますが、ルールはルール。大会が間近になったので、今年の飲食物持込の対策について、筆者の独断と偏見で急遽レポートします。
今年はハイドレーションバッグやマイボトルの持ち込みがNG
昨年との大きな違いは、「ハイドレーションバッグ・ソフトボトル等」の持ち込みが新たに禁止になったこと。以下は、筆者が愛用しているハイドレーションパックとマイボトルですが、このように飲料の持参がNGです。
以下、今年のランナーの「参加案内」の持ち込み制限に関する記述です。
★2024年のルール
この記述のポイントは、以下の2点です。
・「ハイドレーションパック、ソフトボトル等」の持込禁止
=つまり「マイボトル」を持って走れない
・わざわざ「食べ物」はOKという記述
=水分の多いゼリーなどは飲料の代替品としてOKと思われる
さらに、マラソンEXPOで販売されている商品のなかには、大会当日に持ち込みNGのものがあると書いてあります。
EXPOで携行する飲食料を買う予定の人は、事前にお店の方に相談したほうが安心です。
参考:昨年(2023年)のルール
昨年は、「ハイドレーションパックやソフトボトル等」、マイボトルの持ち込みは特に禁止されていませんでした。
以下は、筆者が独自で調査した上での見解です。今大会に参加する方で携行する飲み物、食べ物については、ご自身で「参加案内」を読み、事情に詳しい人に相談するなどして、最終的な選択は個人の自己責任でお願いします。
OKな飲料物は合計容量500ml以下におさめる
「参加案内」の記載によると、飲料物の持ち込みは原則禁止。しかし、定められた要件をすべて満たしたもので合計容量が500ml以下であればOKとのことです。以下、その要件を満たした飲料物の例です。
OKな飲料物①:未開封の紙パックのお茶・ジュース類
紙パックの飲料で単体が250mlならOKです。例えば、上記の麦茶のパックは持込可。ストローが付いているので飲みやすいです。
このように、バックパックの前ポケットに入れて走ることもできます。
OKな飲料物②:未開封のアルミパウチの飲料物
上記の「ポカリスエット アイス スラリー」も要件を満たしています。これは常温で飲むと味が濃いので要注意です。
水分の多い食べ物を飲料物に代用する
筆者個人の解釈ですが、以下のような水分の多い食べ物を飲料物の代わりに多めに持っていくという作戦も考えられます。
水分の多いスポーツ栄養ゼリー
上の写真のような水分の多い栄養ゼリーは、「食べ物」である上に水分が多く、かつ要件であるアルミパウチでなので持ち込みOKと思われます。
経口補水液ゼリー
経口補水液自体はたいていペットボトルでNGですが、ゼリーであれば「食べ物」になるので問題ないかと考えられます。判定はグレーなので、要確認です。
マイボトルの代用にジッパー付きフリーザーバッグを活用
スタート後の給水所で、飲料を入れる容器としてジッパー付きフリーザーバッグが使えそうです。使用が禁止されているマイボトルの代替品になりそうです。
穴が開かないように袋を二重にして、水をこぼれない程度に少し入れます。
少し水を入れたら、このようにジッパーの根元を持つとマイボトル風になります。
ジッパーを開けて口の部分を折り、紙コップの端を折って飲むのと同じ要領で飲みます。「これは飲みにくい」と感じる人は、ストローを持っていくのもgoodです。
マラソン用のバックパックの前ポケットに入れて走ることもできます。
筆者の大会当日の持ち込み飲料・食料品
大会当日の天気予報(2/25現在:晴れ、気温12℃)、筆者の走力(6時間完走レベル)、スタートブロック(最後尾Lブロック、スタート予想時間9時40分)をふまえて、当日の持ち込み飲料・食料品として以下を準備しました。
選んだポイントは…
●スタートの待機時間から空腹にならないように、少しずつ食べられるものを用意
●気温は暑くなく、ゼリーばかりでは飽きそうなので食べ物は固形物を含める
●給食がなくなる可能性があるので、食べものを多めに持つ
です。
筆者は約1時間ごとに栄養ゼリーを1本食べるようにしています。
ちなみに、先日の熊本城マラソンの時は気温22℃とかなり暑く、ゼリーのような舌触りのいい食べ物を持っていってよかったです。暑すぎて胃腸の疲れがひどく、パンのような固形物を食べる気になれませんでした。以下の携行食をすべて食べ切りました。
【参考】フルマラソンのレース中、どのくらいのカロリーを摂るべき?
昨年の東京マラソンEXPOのリポビタンブースで、体重60kgのランナーはフルマラソンのレース中、約1000kcalを摂ったほうがよいという以下のアドバイスをもらいました。
今回の東京マラソンに向けて、1000kcalを目安に食べものを準備しました。
まとめ
筆者は今回の東京マラソンは初出走ですが、過去に大会の給水ボランティアをやったことがあり、後ろのランナーの給食や給水が足りない場合があることを経験しています。それをふまえ、無事に完走するための栄養補給は自前で十分に用意することが大事だと思っています。
備えあれば患いなし。自分にぴったりの準備をして、初大会の完走を安心してめざしていきたいです。