2024年10月6日に開催された札幌マラソン(コース:札幌市)の「旅ラン日記」(体験レポート)をつづります。
遠征ランナーの目線で大会の魅力や参加のポイント、ご当地の観光やグルメ、旅の思い出をまとめます。
今年の大会を振り返りたい方、来年以降に参加したい方に何かプラスなれば幸いです。
※写真:ハーフマラソンの部のスタート前。F、Gブロック付近のようす
<連載テーマ>
【1】スタート・フィニッシュ会場のようす
【2】ハーフマラソンのコースのようす
【3】札幌のステキなおみやげ…地酒・道産野菜・コーヒー
【4】札幌のステキなホテル…HOTEL POTMUM STAY&COFFEE
【5】札幌のステキなグルメ…ビール・ジンギスカン・ラーメン
【6】札幌のステキなカフェ…心落ち着くブックカフェ3軒
第1回のテーマは、札幌マラソンのスタート・フィニッシュ会場のようす」です。
・全種目の申込者総数は13184人。昨年よりも1722人多い
・会場は真駒内セキスイハイム競技場。市の中心地よりアクセス抜群
・会場はとても広くて緑豊か。女子トイレや更衣室は空いていて快適
今大会の概要
大会名称
第49回 札幌マラソン
開催日時
2024年(令和6年)10月6日(日)午前9時30分スタート(ハーフマラソン)
種目
ハーフマラソン、10km、車いす5km、中学3km、小学生(3km、2km)、ファンペア(3km、2km)、オープン5km、だれでも1km
ハーフマラソンの定員
7000人
ハーフマラソンのコース
真駒内セキスイハイムスタジアムを発着として大通公園を折り返すコース
(日本陸連公認コース)
ハーフマラソンの関門
3ヵ所 ※スタート、フィニッシュ地点を除く
・5km(豊平区中の島1‐2) 10:10
・8km(中央区南1西4) 10:34
・10km(中央区南2西3) 10:50
ハーフマラソンの参加費
7000円
申込期間
2024年(令和6年)6月3日(月)~7月21日(日)
※先着順
ランナー受付
札幌市在住者:市内「スポーツデポ」で引取り。申込時に希望店舗を選択
引取期間:9月9日(月)~9月23日(月/祝)※各店舗の休み・営業時間に準ずる
店舗引取特典:特別クーポン配布(店舗内のマラソン特設ブースにて引取り)
札幌市外在住者:9月中旬にアスリートビブス等を発送
※大会当日の受付はなし
大会データ(申込者数など)
以下は、札幌マラソンの大会パンフレットなどよりまとめたものです。
<大会当日の天候>
※tenki.jpより
天気 晴のち曇 最高気温 22.5℃ 最低気温 10.9℃ 降水量:0.0mm
<2024年大会の申込者数>
※大会パンフレットより
■ハーフマラソン
男子 5444人
女子 1404人
合計 6848人
■10km
男子 1616人
女子 878人
合計 2492人
■車いす5km
10人
■中学3km
男子 149人
女子 58人
合計 207人
■小学生(3km、2km)
391人
■ファンペア(3km、2km)
938人
■オープン5km
男子 1017人
女子 1158人
合計 2175人
■だれでも1km
127人
◆全種目の申込者総数
13184人
※前年比1722人増
大会の特色
子どもから高齢者までだれでも走って楽しめる
札幌マラソンはだれでも1kmからハーフマラソンまで長短さまざまな距離の種目があり、全世代にわたってだれでも走れる大会です。車いすの種目もあります。
午前中はおもに大人向け、午後はおもに子ども向けの種目が行われます。一人参加はもちろん、小さい子ども連れのファミリーのラン&レジャーにもぴったりです。
真駒内公園はとても広い自然公園なので、マラソンに出ない人、応援する人もアウトドアを楽しめます。
今年からマイカップ・マイボトルを採用
ハーフマラソンと10kmの給水は、今年から給水所の紙コップを廃止し「マイボトル・マイカップ」方式に変わりました。
ハーフマラソンはソフトフラスコとソフトカップ(写真)、10kmはソフトカップのみを参加賞として事前に受け取ります。
スタート・フィニッシュ会場のようす
場所は真駒内セキスイハイム競技場
スタート・フィニッシュ会場は真駒内セキスイハイム競技場(真駒内公園内)。
車で来る人は公園の駐車場を利用できます。地下鉄で来る人は最寄り駅が地下鉄真駒内駅になります。駅と公園を結ぶシャトルバス(有料)を運行しています。
スタート会場マップ
会場内のトイレの位置は、以下のマップで確認できます。
ホテルから会場までの道のり
出走前にアスリートビブスを準備
札幌マラソンのアスリートビブス(ゼッケン)は一般でも2枚。体の前後に貼ります。計測チップはフィニッシュ後、ゲートを過ぎたあたりで返却します。棄権する人は同封の茶色い封筒で期日までに返送します。
ホテルを出発
筆者は大会前日、札幌市内のホテルに宿泊(最寄駅は菊水)。朝7時40分に出発しても、真駒内の会場には余裕を持って着きました。ホテルが集中する市街地から近く、地下鉄で楽に行けるのがよかったです。
真駒内駅に到着
真駒内駅の西側のロータリー前。駅と会場の間を結ぶシャトルバスが出ていますが、筆者はウォームアップを兼ねて歩いていくことに。
真駒内駅から会場となる公園の入り口まで約1kmあります。
駅から出てきた多くのランナーが一斉に会場に向かって歩いていきます。道がわからない人でも、その集団についていけば無事に着きます。シャトルバスに乗らなくても行ける距離ですが、時間がない時はバスが便利です。
真駒内公園の入口
とても広い自然公園。園内もハーフマラソンのコースの一部になっています。
シラカバがきれい。北海道らしい風景。
公園の入口からマラソン会場までの途中。最短で1.5kmほど歩きます。
メイン広場(総合案内・ステージ)
マラソン会場に到着。競技場前の芝生広場には会場内のマップがあります。
タイムテーブルとスタートブロックまでの順路も確認できます。
雲一つなく、空も芝生も青々。
フィニッシュ後の芝生広場では、テントを張ったりレジャーシートを敷いたりして思い思いに休むランナーの姿が。
筆者も走り終えてから芝生の上ですぐに栄養と水分を補給。ごろごろできて、気持ちよかったです。
フィニッシュエリア
フィニッシュは競技場のトラック内。ゲートをくぐった後は、Tシャツの受取やドリンクサービス、計測チップの回収などがあります。
ハーフ手荷物預かり所(事前申込者用)
手荷物預かりは有料で事前申込制(400円)。バッグにアスリートビブス(ゼッケン)と同封されていた荷札を付けて、所定のテントに預けます。空いていて、すぐに預けられました。ハーフ用と10km用の場所が少し離れています。
当日手荷物預かり所(当日申込者用)
手荷物預かりは大会当日も受け付けていますが、有料で500円(事前申込よりもプラス100円)。スタート前、かなり長い行列ができていました。
特に一人で参加するランナーは要注意。車で来場できる人は車内に荷物を置いておくことができますが、公共交通機関を使って来る人は手荷物預かり所を利用するほうが安心です(園内はとても広いので、どこか空きスペースに置いておくこともできますが)。大会当日に申し込むと100円増しになり、写真のようにテント前にかなりの列ができて時間をロスします。事前申込が最善です。
女子トイレ・女子更衣室
筆者はスタート前に女子トイレを、フィニッシュ後に女子更衣室を利用しました。どちらも競技場メインスタンドにあるほうを使いました。トイレは2、3分待った程度。スムーズでした。
マラソン後、女子更衣室に入った時のようす。ちょうど一人退出するタイミングで貸し切り状態になりました。寒くなくて快適。
陸上競技場を発着とするマラソン大会の女子トイレや女子更衣室は、たいてい空いています(例:仙台ハーフ、丸亀ハーフ)。そもそもマラソン大会に参加する女性が少ないのと、中大規模の陸上競技場は比較的トイレが多いので、このタイプの大会に出て今までトイレに困ったことはありません。
物販・展示・イベントブース
大会オリジナルグッズ販売
キーホルダーやバッグなどさまざまなオリジナルグッズを販売。
完走記念盾、スポーツグラス、ステンレスマグカップ、ステンレスボトル……
イベントリュック、涼感クールスカーフなど。
サッポロスキッド
マラソンに必要なアイテムがそろっています。忘れ物をしたらこちらのお店で買えます。VESPAが10%オフ。
ランニングシューズ、トレランシューズ、ゴアテックスシューズが安い。
ドリンクベルトは30%オフ。
バックパックも30%オフ。特にトレイルランナー向けの商品がそろっていました。
スポーツデポ
ランニングシューズの試し履きコーナーがありました。
台湾式若石リフレクソロジー(足つぼ)
フィニッシュ後のフットケアに。10分1000円。
プロスポネットSAPPORO
札幌を拠点とするプロスポーツクラブの紹介コーナー。
札幌市環境局
ビオトープの解説など自然環境の保護についての啓発コーナー。
キッチンカーいろいろ
お好み焼き屋さんの前に長蛇の列。筆者が訪れた午後1時40分ごろは、3パック1000円のタイムセール中でした。
カレーパン屋さん。たこ焼きやフランクフルトも。ザンギがおいしそう。
わらびラテもおいしそう。
コーヒー好きにはうれしいスタンド。1杯300円。
競技場からスタートブロックへの順路
スタートブロックの場所は以上のマップのとおり。ハーフマラソンのスタート時間は9時30分です。
陸上競技場の北側に、ハーフマラソンの整列場所を示す看板(写真)があります。帰りの真駒内駅行きのシャトルバス乗り場も同じ方向です。
バス乗り場の看板の周辺に、30基の仮設トイレ(写真奥)、常設のトイレ、ドリンクの自販機があります。
スタート前から暑さを感じ、汗ばみました。この日の札幌の最高気温は21℃の予報。過去に参加した暑い大会での経験から、「今日は給水所の水が切れるかも?」と直感。自販機で急遽予備の水を買いました。
水を入れたフリスク、経口補水液、自販機で買った「い・ろ・は・す」。水を自前で確保しました。レース前から少しずつ飲み、10km過ぎの給水所で飲んだ分を足しました。この作戦なら熱中症対策になり、仮に終盤の給水所で水が切れても蓄えがあるので安心です。
マイボトル・マイカップ形式の先駆である湘南国際マラソンでも、初めてこの形式の大会を行った時、コースの終わりで水が足りなくなったと聞いています。筆者はその湘南国際で給水ボランティアを経験しており、札幌の大会でも水が足りなくなるのかもしれないと予感しました。
9時10分にVESPA(天然アミノ酸)を飲む。この看板の手前でアミノバイタルをいただきました。
最後尾Gブロックのランナーたちと移動。右手に仮設トイレがあります。
9時30分、きれいな秋晴れの下でスタート。はるか前方にスタートゲートが見えます。号砲からスタートラインまでのタイムロスは約4分でした。
ハーフマラソンのコース
コースマップ
ハーフマラソンは真駒内公園をスタートして大通公園で折り返し、豊平川の河川敷を走りながら帰ってくるという往復コースです。
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長文・駄文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回はハーフマラソンのコースから見えた風景をレポートします。