富山マラソン2016の旅日記の第6章は、高岡散策の続きとグルメです。連載は全7回です。
連載テーマ一覧
【1】EXPO会場のようす ★
【2】富山で買ったもの・もらったもの ★
【3】スタートエリアのようす ★
【4】応援ありがとう~フィニッシュまで ★
【5】瑞龍寺でマラソンの神様に合掌 ★
(高岡さんぽ)
【6】和カフェで越中万葉を朗唱 ★
(高岡グルメ)
【7】富山の味で元気回復
(富山グルメ)
10月28日(金)の散策
★高岡駅改札口周辺
大会2日前。駅の改札前は歓迎ムードでした。ありがとうございました。
★クルン高岡地下街(北口駅ビル)
1杯100円。安っ!
高岡のものづくりのギャラリー。
情報発信コーナーには高岡での移住をすすめる展示が。
オープンスペース。
「コミック広場」。利用時間は10時から19時まで。併設のベンチで無料で読めます。
“感謝!マナーの良い利用に喜んで、本の冊数を増やし全面オープン式に…”
“子供から大人まで、思った以上のたくさんのご利用ありがとうございます。”
“引き続き、他の市町村の見本となるようなマナーでご利用していただくよう…”
すばらしい…!全国のお手本です…!
遊具コーナーの先に、静かに勉強する中高生たち。富山が教育県たるゆえんを垣間見たような気がしました。
10月28日(金)のランチ
続きまして、食べもののお話です。
★昼食:富山湾鮨
駅からほど近いお寿司屋さんの鮨金さんで、富山湾鮨のランチをいただきました。
いただいたお寿司は順番に、白えび、あおりいか、ひらめこぶじめ、ふくらぎ(ぶり)、甘えび、さより、ばい貝、紅ずわいがに、みずだこ、穴子、の10品。すべて富山湾で獲れた食の幸です。
この時期はまだ秋の魚が充実していて、あじやふくらぎがおいしいそうです。ごちそうさまでした。
★18:30 夕食:高岡ナポリタン
冷たい雨の中、半日近く外を歩いて少し寒気がしたので、夕食はホテルから遠くには行かず、駅ビル内のお店から選びました。
翌日の朝食を買うために、駅ビル内のセブンイレブンに立ち寄りました。セブンイレブンは地産地消の食べものが多いコンビニです。お店に置いてあったごはんの産地は、ほぼ北陸3県です。
栃尾の油揚げ(納豆・ねぎ)。こちらは新潟の味。
と、いろいろありました。
コンビニの前にカフェがあります。「利長くん焼き」が気になる。タピオカホットドリンクも。
10月29日(土)朝食と散策
★朝食:福井梅のおむすび
翌朝6時。ごはんは、セブンイレブンで買ったおむすびとおみそ汁にしました。福井は梅の産地なのかな?
★8:30 駅北口→高岡大仏散策
ホテルをチェックアウトして富山に向かう前、前日、時間が足りなくてお参りできなかった高岡大仏に行くことにしました。
世界で2番めにおいしい焼きたてメロンパンアイス。1番はどこなんだろう?
東京ではすっかり見かけなくなった、「青少年に有害な雑誌類の投入口」。雑誌が売れない時代。入れるものはないかも?
ライブの告知貼り紙がぎっしり。その中に「登坂絵莉選手おめでとう!」。遊びに来ているのかな?
“休んでかれ。”
富山は、何もかも忘れて心ゆくまで休めるところ。
高岡大仏に到着。翌日、ランナーは奥から手前に向かって走り、右折します。
穏やかな面持ちの大仏さまに合掌。
一筋の白き道 歩み行く不安や
恐れをそのままに 迎えられし
弥陀の国
御旅屋通りでは鋳物の街・高岡らしく、数々の銅像が見られました。
よし。開けてみよう。
私の行く先には、何が待っているんだろう。
★9:00 和カフェで越中万葉を朗唱
高岡大和からほど近い和風カフェ、次元さん。京都の抹茶の銘店の逸品を使用したドリンクや和スイーツが味わえます。店員さんは、私が寒い中訪れたことを察してか、すぐに白湯を出してくれました。温かい心遣いがうれしいです。
「珈琲ラテ」をお願いして、大伴家持公を描いていただきました。店員さんいわく…
ときどきおじさんっぽくなるけれど、この日はイケメン風に描けました、とのこと。ラッキー。
高岡市では年に一度、万葉集全20巻、4516首を3日3晩通してすべて朗唱する高岡万葉まつりが行われます。この日、万葉集ファンが全国から集まるとか。和歌の野外フェス?風流&タフだなぁ。
家持公のご尊顔を拝しながら、ご本人やゆかりある人などが遺した越中時代の歌をひとり朗唱。
馬並めて(なめて)
いざ打ち行かな 渋谿(しぶたに)の
清き磯廻(いそみ)に寄する波見に
― 大伴家持
渋谿の磯廻は、雨晴海岸のこと。家持が越中赴任前、まだ見ぬ景勝を思い描いた名歌。想像力がとても豊かですね。
※写真:高岡市観光ポータルサイト「たかおか道しるべ」ダウンロードサービスより。
のちに万葉集に収めた自身の歌は、473首※。そのうち223首が越中で詠んだものとか※。
※「高岡市万葉歴史館」サイトより。
風光明媚な越中の地が、のちに万葉集を編んだ家持の歌心を惜しみなく豊かにしたのでした。
夜明けの渋谿の有磯で、この名歌を朗唱したかったのですが、雨と寒さであきらめました…。
京の家に贈らむために真珠を願ふ
一首(併せて短歌)
珠洲の海人の 沖つ御神に
い渡りて 潜き(かづき)取るといふ
鮑玉(あわびだま)
五百箇(いほち)もがも…
現代風にいうと、単身赴任中のダンナさんが家でずっと待っている奥さんのために、能登の真珠をたくさんプレゼントしたいなぁ、という歌。
いいなぁ。やさしいなぁ。能登で真珠が取れたんですね。
ごちそうさまでした。
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長文、駄文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回は最終回。富山市内で食べたものを中心につづります。