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【びわ湖マラソン】スタートから中間点まで…2024年大会の旅ラン日記(1)

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2024年3月10日に開催されたびわ湖マラソン(コース:滋賀県大津市、草津市、守山市)の「旅ラン日記」(体験レポート)をつづります。

伝統のびわ湖毎日マラソンのリニューアル大会となった昨年の第1回大会に出場し、2年連続の参加です。筆者の好みに200%ぴったりですっかり気に入りました。今年はこのびわ湖を23-24年シーズン最後のフルマラソンにしました。

これから番外編を含めて、びわ湖マラソンの体験談と旅の記録を全8回にわたって連載します。

遠征ランナーの目線で大会の魅力や参加のポイント、ご当地の観光やグルメ、旅の思い出をまとめます。

今年の大会を振り返りたい方、来年以降に参加したい方、びわ湖・大津に観光や出張で行かれる方、日本の古典文学、歴史に興味のある方に何かプラスなれば幸いです。

※写真:スタート前で待機するびわ湖マラソンの先頭・Sブロックのようす

<連載テーマ>

【1】スタートから中間点までのようす ★
【2】中間点からフィニッシュまでのようす
【3】大津・京都のおみやげ
【4】大津・京都のおいしいもの
【5】天皇家ゆかりの名刹で浄めのお泊り

 ― 創立987年・門跡寺院 圓満院の宿坊に逗留
【6】いろいろな “紫式部” に会ってきた
 ― 石山寺・平和堂石山・蘆山寺・京都御所・出町商店街
【7】びわ湖・大津の旅ランでかかったお金
【8】番外編:雄足(おたり)さんと黒主(くろぬし)さんのお話

 ―もう一つの石山寺縁起・大伴黒主神社・能「志賀」

第1回のテーマは「スタートから中間点までのようす」。スタート前の雰囲気やコースから望むきれいな風景をレポートします。

・エントリー数は7593人昨年よりも330人多い

・スタート会場は皇子山陸上競技場。JR京阪の2駅の目の前

・コース全般で大きなアップダウンは7kmの近江大橋のみ

・15~22kmのメロン街道は平坦で広く、雪の比良山系がきれい

今大会の概要

大会名称
びわ湖マラソン2024
(英文名 BIWAKO MARATHON 2024)

開催日時
2024年(令和6年)3月10日(日)午前8時20分スタート

種目
マラソン(42.195km)①登録の部 ②一般の部

参加人数
7000人(ふるさと納税枠、障害者ランナー枠含む)

コース
スタート/皇子山陸上競技場 フィニッシュ/烏丸半島
(日本陸上競技連盟公認大会)

制限時間
6時間

関門
6ヵ所※スタート、フィニッシュ地点を除く

参加費
15000円(スポーツ傷害保険等を含む)

申込期間
2023年(令和5年)8月1日(火)正午(12:00)~10月31日(火)
※先着順
※10月24日、定員に達したため締切

ランナー受付
アスリートビブス(ゼッケン)、計測チップ、参加賞等を事前に送付
※大会前日、当日の受付は実施せず

大会データ(参加者数、完走者数など)

以下は、びわ湖マラソンの大会パンフレット、各新聞社の報道よりまとめたものです。

今年のエントリー数(定員7000人)は7593人昨年よりも330人増えました女子は103人アップです。

市民マラソンの参加者が激減する中、かつ2回目の新しい大会にもかかわらず昨年比アップはすばらしいです。

<大会スタート時の天候>
※気象庁、報道機関発表より
天候:曇り 気温:3.2℃ 湿度:66% 風向き:西 風速:3.2m
競技時間内での最高気温:7.6℃(※14時時点)
競技時間内での最強風速:3.5m(※10時時点)

<2024年大会の参加状況>
※大会パンフレット、報道機関発表より
※下欄数字:人

★2024年マラソンの部のエントリー数★
※先着順

●マラソン(登録)
男子:693 女子:87 合計:780
●マラソン(一般)
男子:5810 女子:1003 合計:6813
●マラソン(合計)
男子:6503 女子:1090 合計:7593

★2024年大会の出走者数・完走者数・完走率★

出走者数 6628人(男子 5674人、女子 954人)
完走者数 6232人
(男子 5366人、女子 866人)
完走率  94.0%

[参考]

★2023年大会の出走者数・完走者数・完走率★
※大会パンフレットより

エントリー数 7263人(男子 6272人、女子 987人)
出走者数 6332人(男子 5481人、女子 851人)
完走者数 5199人(男子 5199人、女子 762人)
完走率 94.1%

スタート会場のようす

会場の全体図・タイムテーブル

スタート会場は皇子山陸上競技場。会場への入口は2カ所です。

女子更衣室があるほうが京阪大津京駅寄り、男子はJR大津京駅の迂回ルートの方面です。

会場には、陸上競技場のそばにある大津市役所前駅から入ることはできません。

更衣から手荷物預かりまでの動線が、男女はっきり分かれています。

タイムテーブルは以下の図のとおり。開場は朝7時で手荷物預けの締切は7時50分。スタートは8時20分です。

★京阪大津京駅方面の会場入口
筆者は朝7時30分に到着。写真右は女子更衣室の滋賀県立スポーツ会館

★会場入口の周り
写真右の仮設トイレは女性専用。女子更衣室に隣接しています。7時30分ごろの混雑状況はこのような感じで、待機列の流れはスムーズ。

★女子更衣室滋賀県立スポーツ会館
7時30分ごろの建物の玄関前。かなり混雑。

筆者は2階のアリーナで荷物の最終チェックとストレッチ。日が差し込んで暖かく、空いていました。

筆者

手荷物預かりの締切時間が近づいても2階の女子トイレの前には長蛇の列。ここで時間をつぶすのはおすすめできません。女子トイレは野球場やスタートブロック内、スポーツ会館横など分散しているので、混んでいたら他に移動したほうがベターです。

★女子手荷物預け所
女子の手荷物トラックは1台のみ。わかりやすい。

950人分の大袋を運んでいただきました。佐川急便さんありがとう。

トラックの反対側に着替えや手荷物の整理ができるテントあり。スポーツ会館が混んでいたらこちらがおすすめです。通路も空いていて移動が快適ラクラク。

野球場のトイレが今年は使用OKでした。

ブロックのようす

スタートブロックは、早い人(S、A、Bブロック)が前方の皇子山陸上競技場後ろの人(C、Dブロック)が多目的広場に待機。

8時5分のブロック閉鎖時刻を過ぎると最後尾からのスタートです。

★スタートブロック(C、D)
(多目的広場)


ただただ広い。広場の東西2カ所に仮設トイレ、北側にドリンクサービスがあります。


7時50分ごろの広場内のトイレのようす。6000人規模の大会で大混雑というほどではなく、整列後も駆け込む人が多数いました。この反対側にもトイレがあります。

★スタートブロック(S、A、B)
(皇子山陸上競技場)

スタートラインは写真右手。トラックをほぼ1周ぐるっとS、A、Bの順に並びます。

Sの人は早い時間から整列していました。

競技場のメインスタンドは一般の応援の方も入れます。

スタートから中間点までの道のり

コースマップ

給水・給食マップ

5時間45分のフィニッシュまでの道のりで筆者がいただいた給食は、バナナと白姫餅塩熱サプリ、飴とチョコレートです。

近江牛ローストビーフなど数量限定の給食は今年も食べられず。ノロいので仕方ありません(端からあきらめていた)。

筆者がエイドでいただいた飴やチョコレート。上記表にある「塩熱サプリ」のほかに、粉雪のど飴、パームアメ、コーラキャンディなどがありました。

フィニッシュ直後に「ポカリスエット」「素材まるごとプロテインバー」をいただきました。

さらにイベント会場で近江米のおにぎりと豚汁が食べ放題おにぎりの具に滋賀の漬物・日野菜が入っていておいしかったです。

筆者

特に遅い人は、スポーツジェルなどの食べものを必ず携行して走りましょう。給食に依存するのは×。数に限りがあるうえ、自分の好みに合わない、極度の疲労で消化が悪くなり体調不良を起こすなど、かえってマイナスになることがあります。

※筆者のフルマラソン時の携行食の例(24年熊本城マラソン)。今回のびわ湖も同じような内容を携行し、フィニッシュまでに食べ切りました

収容関門は6カ所



制限時間は6時間。他の大会に比べて関門の数が少ないです。後半の関門にゆとりがあり、最終関門の40.9kmで6時間になっていますが、ここを無事に通過できれば、著しく遅れない限りフィニッシュでタオルとメダルがもらえます。

スタートの時間は8時20分

競技場の天気は雲が広がったり晴れ間が見えたりで、気温は4℃。

時折冷たい風が吹き雪がぱらつきましたが、筆者はウィンドブレーカーを着てカイロをお腹と背中に貼って体温をキープしました。

ボランティアさんからの温かいお見送りを受けて、競技場へ。ゴミの分別もしっかりしていてエコ&クリーンな大会です。

筆者はCブロックスタートで号砲から約6分でスタートラインを通過しました

スタートから7km:湖岸から近江大橋へ

スタート後、競技場のトラックを約半周してから公道へ。埼玉深谷のふっかちゃんがはるばる応援に来てくれました。

後ろのほうの集団でも混雑はなく、道幅も十分。ゆとりをもって走れます。前方のメディカルランナーさんの背中から猛虎魂を感じる。

1km7分半きっかりできれいに走る女性ランナーさんに付いていく。烏丸半島ははるか向こう。あっちのほうまで走るのか…。

7km近江大橋。琵琶湖を眼下に見渡せる絶景ポイントとコース唯一の大きな坂。

「みんな世界一目指してがんばれー!」と叫ぶ元気なちびっこや、全身タイツのお姉さんの熱い応援を受けながら前へ前へ。

以降、ゆるいアップダウンが続くもののコース全般はほとんど平坦走力のある人は記録が狙えます。筆者のようなノロい人もそんなにきつくないと思います。

またこの日は昨年に比べて強風が少なく、20℃近くまで気温が上がることもなく、絶好のマラソン日和でした。

10km:関西のアルプス・雪の比良山系を前方に望む

7kmの近江大橋を越えた後も、緩いアップダウンが続きます。10km手前の前方に雪が残る比良の山並みが見えてきました。

琵琶湖、比良慕雪、ザ・近江八景。

10km通過。おおむね順調。

15~22km:メロン街道と若草が広がるのどかな田園

今年の新コース「メロン街道」は草津エリアの15~22km区間にあり、田畑が広がります。上のコースマップの「変更1」の辺りです。

筆者が15kmに入ったときには、すでに22kmを通過した3時間台のランナーが反対側にいてガンガン飛ばしていました。風がそんなにきつくなく平坦なのでスピードが出やすそうです。

コースが少しでも内陸なら、湖からの強い風をダイレクトに受けることが減ります。今回のコース変更は◎だと思います。

17kmエイド。市民オーケストラのみなさんによる温かい演奏を聴きながら少し休憩。

バナナが4分の1のサイズで食べやすい。ちょっとしたことですが、こういうのがうれしい。

滋賀の代表的菓匠、叶匠寿庵さんの白姫餅

「豆餅」と「蓬」の2種類。ありがとうございます。

「白姫餅」は叶匠寿庵さんのお店で売っています。

エイドを過ぎて次の折り返し(中間点)へ。反対側を走る後方の人はだれもいませんでした(すでに関門閉鎖)。後半にそなえてペースをぎりぎりまで落として体力を温存していたけれど、このガラガラぶりに少し不安がよぎる。

写真左の電柱を過ぎたあたりが中間点。筆者の通過時間は2時間45分くらい。いちおう想定内。空が広いなぁ。

振り返ると雄大な比良山系が。青い空、白い雲、春の若草、そして雪渓。息を呑む風景です。ふと富山マラソンの10km地点から拝めた美しい立山連峰を思い出しました。マラソンでのお山ビューはやっぱり最高。

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長文・駄文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回はマラソンの後半。中間点からフィニッシュまでの道のりとイベント会場のようすをレポートします。