
今年5月11日に開催される「仙台国際ハーフマラソン2025」。1万人を超えるランナーが仙台の中心地に集まり、新緑のトンネルを走り抜けます。筆者は3年ぶりに出走予定で、今年で10回目になります。
すでにランナーには「参加案内」と「アスリートビブス」が発送されています。筆者の元にも届き、さっそく「参加案内」を読んでみました。
マラソンのコースや会場のレイアウト、タイムスケジュールなどの概要は昨年と同じ。常連さんは、いつもの感覚で来場してOKです。
しかし、昨年の参加案内と比べてみると若干変わった点があるので、それを記事にまとめてみました。
詳細は、ランナーに送付された冊子または大会公式サイトからダウンロード(PDF)できる「参加案内」をご確認ください(下記リンク)。
※上の写真はマラソンコース10km付近、勾当台公園前です(2022年撮影)
Nブロック(新緑のチャレンジランナー)が新設
今年は、マラソン初心者など基礎から練習したいランナー向けの特別枠「新緑のチャレンジランナー」のブロック(N)が新たに加わります。
この特別枠は、2019年大会以前に設けられた女性専用枠「新緑のプリンセスランナー」のリニューアル版です。
参加費は、大会エントリー料(8000円)とMIZUNOのランニングシューズ、ウェア、練習会の参加費などを含めて2万9000円。定員は100名(先着順)です。
今回から男性の参加がOKになり、エントリーは120人(男性77名、女性43名)。定員を上回る人気ぶりです。
完走をサポートするさまざまな特典があり、事前練習会などで準備を重ねて本番に臨みます。
※参考:「新緑のチャレンジ枠」公式サイト
https://www.sendaihalfchallenge.com
特別枠「N」のスタートブロックは「F」と「G」の間。2019年大会の「新緑のプリンセスランナー」と同じです。

スタート時間は、第2ウェーブの10時15分です。
- 第1ウェーブ(10:05):S~Cブロック(エリート、日本陸連登録競技者、一般の上位)
- 第2ウェーブ(10:15):D~G・Nブロック(一般、新緑のチャレンジランナー)
給水所が1カ所増設され全6カ所に

第1関門(8.1km)手前の7.8km地点に新たな給水所が設置され、全体で6ヵ所に。晴れて20℃超えもありうる5月のレースにおいて、この増設はうれしいです。
【朗報】各関門の閉鎖時刻が3~6分延長される

関門の数は昨年と同じ5ヵ所ですが、制限時間が各関門で3~6分延長されます。以下、その例です。
- 第1関門(8.1km地点):昨年 11:13 → 今年 11:16
- 第5関門(19.6km地点):昨年 12:32 → 今年 12:38
この数分が、制限時間ギリギリのランナーにとっては大きなボーナスに。筆者もこのギリギリラインで完走を狙います。
完走ギリギリランナーは1キロ7分ペースを超えたらアウト
仙台ハーフの制限時間は2時間30分。完走狙いのランナーは、どのくらいのペースで走れば無事フィニッシュできるのでしょうか?
筆者の過去9回出場の経験と、「参加案内」に掲載されている「ポイント通過予定時刻表」などから、以下の2点は絶対に注意したいところです。
●スタートのタイムロスは必然。とにかく第1関門をがんばって通過
●ペースは必ず1キロ6分台で。7分を超えたらアウト
初級者ランナーは、F~Gのスタートブロックに集中し、スタート時間は第2ウェーブの10時15分です。
12時48分のフィニッシュの打ち切り時間まで、5ヵ所の関門を無事に通過しなければなりません。
仮に第2ウェーブの先頭でスタートするとして、最低ラインのペース配分は以下の通りです。
スタート→第1関門(8.1km):61分(1キロ約7分31秒ペース)
第2関門→第3関門(3.5km):25分(1キロ約7分9秒ペース)
第3関門→第4関門(2.0km):14分(1キロ約7分ペース)
第4関門→第5関門(3.0km):21分(1キロ約7分ペース)
第5関門→フィニッシュ(1.5km):10分(1キロ約6分40秒ペース)
FからGのランナーはもっとも多くて混雑するので、スタート時のタイムロスは必然。上記の表のペースよりも早く走る必要があります。
またレース中、トイレや転倒、小さな事故などアクシデントが起こるかもしれません。
となると、1キロ7分切りペースは死守したいです。
フル5時間台の筆者にとって、第5関門からフィニッシュの1キロ6分40秒ペースは地味にきつい。3年前の大会では、暑さのために足がつり、その痛みをこらえながら第5関門でペースアップしてぎりぎりフィニッシュしました。
※参考:「ポイント通過予定時刻表」
最後尾のランナーのペースは、下記表の赤枠が目安です。

13時から「クロージングセレモニー」と「表彰式ステージ」を開催
2025年大会では、13時から「クロージングセレモニー」と「表彰式ステージ」が新たに開催されます。
競技終了時刻が12時48分なので、最後尾ランナーも参加できるイベントになっています。
おわりにー完走ギリギリのみなさんへー

仙台ハーフはエリートやシリアスランナーが集う大会で、制限時間が2時間30分。加えて、昨今の気候の高温化でレース環境は年々厳しくなり、フルマラソン5時間台の初級者ランナーにはより困難な大会になっています。
昨年2024大会の天候は晴れ。スタート時ですでに24.5℃で、フィニッシュ時の気温は25.5℃と夏日の大会になりました。
その酷暑の影響から、完走率は約84%。女性にいたっては約75%です。
参考:「2024大会記録」(大会公式サイト)
https://www.sendaihalf.com/record/2024
本番までに万全の体調管理と暑さ対策は必須。走力をしっかり付けて、暑さをしのぐアイテムもしっかり用意して臨みたいものです。
今年も暑くなりそう。現時点(4/10現在)での天気予報(1ヵ月予報)では、大会当日は今年も晴れて気温が20℃を超えるとの見通しです。
筆者は熱中症対策に、大会前からこまめな水分補給を心がけ、1週間くらい前からウォーターローディングをやってみようと思います。
そして当日は帽子、サングラス、マイボトル(ハイドレーションパックも検討)、冷却シート、塩分タブレット、塩分ジェルを携行するつもりです。
筆者は今回も最後尾「G」からスタートします。暑さの厳しい大会になりそうですが、Gのみなさん、お互いがんばって笑顔で完走しましょう!