富山マラソン2015の旅ラン日記を全5回にわたって連載しています。今回は第4回目、大会当日のようすです。
<連載テーマ>
【1】EXPO会場のようす ★
【2】富山で買ったもの・もらったもの ★
【3】1日目:富山で休もう。 ★
【4】2日目:応援ありがとう1 ★
【5】2日目:応援ありがとう2 ★
いよいよ第1回の富山マラソンの大会当日。楽しい思い出が次々とよみがえり、自然に筆が進みます。
大会当日のようす(レース前半)
5:00 起床・食事
朝食はホテルの室内で、コンビニのお弁当とサラダ、インスタントのおみそ汁に、前日地産地消のお店で買った北陸の郷土料理べっこうをいただきました。
べっこうは、溶き玉子が入った煮こごりのようなもの。けっこう甘かったです。
朝食は栄養バランス重視で。
デザートは、地元富山のモーモーちゃんのヨーグルト。モーモーちゃんは昔なつかしい味わいで、舌ざわりがやや硬めでした。ご当地牛乳&ヨーグルトの発見も旅先でのお楽しみの一つです。
出発の準備を手短に済ませ、ホテルを出発。歩いて富山駅へ向かいました。
6:30 JR富山駅に到着
6:40 北陸新幹線に乗車
車窓から富山平野を眺めることができました。今日はここを走るんだなぁ、としみじみ。思っていたより広く感じました。
6:49 新高岡駅到着
駅改札内のお手洗いを利用しましたが、さほど混んでいませんでした。
7:05 シャトルバスに乗車
バスの乗り場は駅南口にあります。次々とバス(乗合バス)がやってきて、とてもスムーズに乗れました。
しばらく乗っていると、瑞龍寺や高岡駅の周辺を通過。高岡駅周辺の歩道はすでに徒歩で会場に向かうランナーで混み始めていました。
7:15 シャトルバス降車所に到着
バスの降車場所は高岡古城公園のそば。次々とバスが到着しますが、混雑はありませんでした。
スタートエリアは、ここから歩いて2、3分のところにあります。
スタートエリア全体図はこちらです。
※大会パンフレットより
7:20 女子更衣室に入る
女子更衣室は、高岡工芸高校第1体育館。館内はやや肌寒かったです。ここでしばらく小休止。荷物の整理も済ませました。
今回の携行飲料・食品は↓。過去最小限です。体操日本代表のエース、内村航平選手にあやかり、選手の好物のブラックサンダーを加えました。ある種のゲン担ぎです。
救護所の横には、準備運動のアドバイスなどが受けられるコンディショニングコーナーもありました。
8:05 手荷物を預ける
今回筆者が指定されたEブロックの周辺図はこちらです。Eブロックはおそらく、もっともランナーが多いと思われます。
※大会パンフレットより
多少の混雑はあったものの、更衣室と手荷物預け、トイレが1カ所に集中。移動がとてもラクでした。手荷物預けの締め切りは8時10分。時間ぎりぎりに所定のトラックに預けました。ランナーの荷物を運ぶのはトナミ運輸さん。ここにも富山らしさが。
会場内場内のお手洗いが混んでいたので、外に出て探しました。更衣室エリアに隣接するJR越中中川駅を発見。駅舎にはカラフルな絵が描かれていました。
日が当たって暖かいのでここでストレッチ&ジョグ。ミズノのペースチャートの準備もOK。今季最大の目標である仙台国際ハーフのリストバンドとともに。
それから、高岡文化ホール周辺へ移動。ホールにはトイレが60基設置されています。建物の前に直線道路があり、ここでアップしている人が多かったです。
8:40 指定ブロックに入場
締切時間ぎりぎりに、指定のEブロックの最後尾に入ります。ランナーがかなり多くて混雑。セレモニーのようすは場内アナウンスでうかがいました。
9:00 フルマラソンの部・スタート
第1回記念大会が華々しくスタート!雨予報から一転、清々しい秋晴れに恵まれました。きっとランナーに晴れ男・晴れ女が多いに違いありません。ちなみに筆者は…。
スタートラインを通過。タイムロスは号砲から8分2秒。まずまずだと思う。
コースの全体図は↓です。まるで観光ルートのような、見どころたくさんのコースです。
※大会パンフレットより
応援のみなさんは↓。地元の小中高生が多く、にぎやかでご当地色が豊かです。
※大会パンフレットより
スタートゲートをくぐってまもなくすると、高岡古城公園の周辺で、おおぜいの小学生が大きな声援を送ってくれた。朝から肌寒い中、ありがとう。
先生方も日曜の朝から引率ありがとうございます。あっという間に高岡市街地へ。古くからの商家や土蔵が集まる閑静な城下町を、1万人のランナーが埋め尽くしました。沿道から「こんなに人がいっぱい来るなんてないねー。」と驚きの声が。
2km 高岡大仏で完走祈願
道幅が狭くていったんSTOP。大仏さまに向かって拝む人、写真を撮るランナーでさらに混雑。これは想定内(笑)。
すると、ゲストの有森裕子さんが後ろから掛け声とともに近づいてきてくれました。早くも有森さん遭遇ポイント。ありがとうございます。
5km 折り返しポイント
折り返しの手前で、ようやく6時間のペースランナーさんに追いつきました。早く「5時間30分」に追いつかなくては、と、やや焦っていたら、前方にふたたび有森さん。今大会1回目のハイタッチ。ありがとうございます。
折り返しポイントを超えてからすぐに2回目のハイタッチ。ありがとうございます。
体が温まってきたし、早く5時間30分のグループに早く追いつきたい。ということで、予定を変更してペースアップ。
6~7km 立山連峰とお目見え
あいの風富山鉄道の高架橋から雪景色の立山連峰を一望。すばらしい!
橋を下っていくと、左手に、奈良時代の天平衣装をまとった人々のグループが見えた。脇に「万葉集全20巻朗唱の会」ののぼり。平成の大伴家持さんが並んで応援してくれました。肌寒い中ありがとうございます。
これまでいろいろなマラソン大会に出たけれど、万葉歌人からの応援は初めて。びっくりしました(笑)。
8.1km おやつ昆布と初お目見え
給食が発表されてからずっと気になっていたチャーミンおやつ昆布。
※大会パンフレットより
チャーミンって何だろう?なぜ昆布にチャーミン?と、謎多き食べ物にいよいよ初お目見え&実食。ふつうの酢昆布よりも塩加減がほどよく、昆布のミネラルたっぷり。
うん、チャーミンだ。( ´艸`)
けど、歯にくっつく。( ´艸`)
チャーミンを少しポケットに入れて(あらかじめポリ袋を持参)、さらにペースアップ。
8~9km 高岡大橋のたもと→庄川
ここから約7kmは河口に向かって土手を走ります。右手には立山連峰。さらに近く見える。きれいだなぁ…!
沿道から「立山はこの辺りだとここが一番よく見えるよ」との声。よく見ておきました。
さらに足を進めると、5時間30分のペースランナーさんを発見!早めに追いつけてうれしかったです。
グループの右手を通過。今度は5時間グループを追っかけていこう、と思った矢先、今度は私の右手からゲストの金哲彦さんがさっそうと通過。早!!後ろを走る「ラン×スマ」のカメラマンさんも、早!!
「あ、金さんだ!」、「え?金さん…?」と周りが一気にざわつきましたが、だれ一人追いかけようとせず。5時間ランナーではムリな話(笑)。
金さんたちは向こうの土手で立ち止まって撮影を始めていました。でもすぐに走り去り、あっという間に見えなくなってしまいました。
13km付近 ふたたび万葉装束発見
今度は、地元の生徒さんたちとおぼしき若い「万葉歌人」のみなさんがランナーを盛り上げてくれました。「ありがとう!」と手を振り返し、庄川の河口を目指しました。若い貴族からの応援も初めてだなぁ…。
15km 庄川河口→新湊エリア
長い土手を抜けて、ようやく富山湾へ。ほのかに海風を感じていたら、歴史あるで雅な曳山の数々と引手のみなさんが、ランナーたちを迎えてくれました。
すると沿道から「あ、課長お疲れさまです!」と若い男性の声。「何だ、お前も走れよ」と、件の上司。
……。
「あぁ、この若い人は来年、大会に出るはめになるんだろうなぁ」と、勝手に想像。
16~17km 新湊大橋が目前に
5時間ランナーの集団の中を走っていると、たいていこのあたりから歩く人、屈伸する人が増えてきます。
今回は加えて、新湊大橋が見え始めた辺りから、写真を撮る人が多かったです。
前を走っていた女性ランナーが急にその前の女性の肩をたたく。
「あ!○○さん!」「キャー!よかったー!」
とスマホを取り出し、大橋をバックに二人でパチリ。
すると、若い男性ランナーが二人に近寄り、「写真撮りますよ♪」と声をかけて「はい、チーズ♪」カシャ!
5時間台ランナーたちの、のどかな一期一会。過酷なマラソンの道中に穏やかな空気が流れます。
17.9km 白えび天むすとお目見え
第5エイドに到着しました。まだ空腹ではないけれど、ひとくちサイズの「白えび天むす」に引かれました。よかった、まだ残っていた。
ノロランナーの筆者は、先に走る人たちに食べつくされてしまい、いつも目玉の給食にありつけません。今回の富山もハナからあきらめていたけど、1ついただくことができました。おいしかった!
一瞬「もう一つ♪」と思いましたが、やめました。筆者の後ろのランナーさんは、天むすがなかったらがっかりする。とくに初フルの人、7時間ぎりぎりの人は気持ちが折れると思うと、手が止まります。
レース最大の目玉、新湊大橋は目の前です。
18~21km 新湊大橋
高低差40m。コース最大の難所にして最高の絶景ポイント。ここを自分の足で渡ることは、観光バスツアーでもまず経験できないと思います。
多くのランナーが足を止めて、少し進んでは写真を撮り、また進んでは写真を撮り…。
橋の下りは上りよりも緩やか。でもけっこう足に負担がかかったかな、と、やや不安を覚えながらも、コースの後半へと突入しました。
*******
長文・駄文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回はコースの後半から東京への帰路までをつづります。