富山マラソン2015の旅ラン日記を全5回にわたって連載しています。今回が最終回です。
<連載テーマ>
【1】EXPO会場のようす ★
【2】富山で買ったもの・もらったもの ★
【3】1日目:富山で休もう。 ★
【4】2日目:応援ありがとう1 ★
【5】2日目:応援ありがとう2 ★
早いもので、楽しかった富山マラソンから1ヵ月が過ぎました。あれからせわしない日々を過ごしていますが、こうやって書いていると、穏やかな旅のひとときが昨日のことのようによみがえってきます。
マラソンコースの後半のようす
マラソンコースの後半の全体図はこちらです。
※大会パンフレットより
走ってみた感想は…
午後の日差しが強く、暑かった
30km付近の田園エリアは走りやすい
35km付近の呉羽丘陵の坂がきつい
です。
新湊大橋でダメージがあったものの、大ブレーキすることなく、順調に走ることができました。
25~28km ふたたび有森さん登場
ほとんど平坦な道を進み、海辺の新しい住宅街を見ながら、先を急ぎました。しかし、新湊大橋の上り下りを経たあと、想像よりも足の負担が大きく、25km過ぎから、1キロ6分40~50秒ペースが1キロ7分を超えてしまい、焦りました。おなかも空いてきたので、とりあえず手持ちのスポーツようかんとブドウ糖タブレットをかじりました。
足が動かない。暑い。きつい。と思っていたら、有森裕子さんがふたたび沿道で応援してくれました。3回目のハイタッチ。ありがとうございます。元気が出てきました。
その後、30kmの辺りでもまた有森さんが待っていてくれました。4回目のハイタッチ。ありがとうございます。いちばんきついところでの有森さんの応援は、何よりも元気のもとになります。しかもここ富山で4回も。うれしかったです。給食のますずし(28km)までがんばろうと前向きになれました。
28km:ますずしとパンをいただく
第8給水所にて、まずは富山名物のますずしを1ついただきました。おいしゅうございました。
待ちに待った、富山マラソンオリジナル・ドンク特製の紫芋あんぱん。あんこぎっしり。おいしゅうございました。
あんぱんがテーブルに山盛り状態。もう一ついただいて、走りながら食べられるように持参のポリ袋へ入れました。
それから、オレンジをたくさんいただき、チョコもたくさんいただいて元気が回復。これで1キロ7分を切るペースに戻すことができました。
30km付近:田園エリアから立山を臨む
右を見ても左を見ても、前を見ても後ろを見ても、田んぼ。富山平野って広いなぁ。
前方にはどどーんと立山連峰の雄大な山並み。180度くっきりと見えた。沿道から「今日はツルギ(剱岳)も見えるぞー!」という声が聞こえました。剱岳はどこだろう、とぐるりと見渡してみたけど、わかりませんでした。事前に調べておけばよかったです。
そしてふたたび、コースの前半で応援してくれた万葉歌人のみなさんとふたたびお目にかかりました。暑い中、ありがとうございます。
32.2km:2回目の給食タイム
ラスト10km。5時間切りを意識してスピードをやや上げました。給食所でバナナを1、2ついただき、水で背中を冷やしてからすぐに走りだしました。
テーブルの上で山盛りのようかんが日にあたってキラキラ。おいしそう。食べたかったけれど、先を急ぎました。
33km 消炎スプレーコーナー
くすりの富山のキャラクター、くすりんが応援にきてくれました。ありがとう。
消炎スプレーがたくさん置かれ、5時間台の私でも十分に足りていました。
35km 長くてゆるい上り坂
呉羽丘陵の長くゆるかかな上り坂に苦戦。西日をじかに浴びる。暑い。足が動かなくなってきました。でも、5時間はまず切れそうだと、この時は思いました。
記録を意識して、37.2kmの創作和菓子ポイントをスルー。和菓子の一つ、「越中富山の売薬さん」が振舞わられていましたが、買って食べることにしました。
先を急ぎます。
富山大橋は立山連峰の最後のビューポイント。沿道からの応援の声がどんどん大きくなります。最後まで応援ありがとう。
あともう少し!もう完走できるよ!
無理せずいこう!
ナイスラン!
そこに病院があるぞ!倒れても大丈夫だぞ!
どの応援も最後の力になりました。うれしかったです。
フィニッシュ:完走メダルと完走証をゲット
フィニッシュ地点の全体図はこちらです。
フィニッシュゲートの計測機を見て「5時間切れなかったか」とため息。でも、ラスト5kmの追い上げは、今年3月の静岡マラソンよりも早く、10km~15kmのタイムとあまり変わりませんでした。地力はあるな。よしとしよう。
ゲートの近くでは、優勝した藤原新選手とゲストの石原良純さんを迎えたテレビ番組が始まっていました。放送を横目に、手荷物受取と更衣室のある総合体育館へと向かう。
受取場所と更衣室が1つの施設内(屋内)にあるのはとても助かります。
15:00 ホテルで着替え
下着の替えを忘れたので、ホテルに戻って着替えることに。体育館の玄関前と周辺は、ランナーを待つ人々と屋外イベントでにぎわっていました。
16:30 富山駅構内でおみやげ探し
JR富山駅1階のおみやげコーナーきときと市場 とやマルシェへ行きました。
施設内は、おみやげを求める走り終えたランナーでとてもにぎわっていました。私もここで富山のお菓子、越中富山の売薬さんと甘金丹を購入。
レジの前に並んでいた人は、エイドで食べたらおいしかったのでおみやげに買うことにしたとか。エイドでの宣伝効果は大きいかもしれません。
そのほか、同じ「とやマルシェ」の中にある七越さんで、白えび入りのめずらしい大判焼のしろえび焼を買いました。
コーンと白えびの風味がしっかりした甘いホワイトソース。ボリューム感あり。
17:30 富山空港行のバスに乗る
お名残惜さを感じつつ、富山駅前から空港行のバスに乗りました。その時、小雨がぱらついてきました。マラソン中に降らなくてよかったです。
18:00 空港内のレストランで夕食
富山の食材を使ったイタリアンが目玉のAIRPORT KITCHENでしっかり夕ごはんをいただくことにしました。
メニューは、
富山県白エビの里 岩瀬直送 白エビピッツァ
富山県 新湊の紅ズワイガニとハーブ
富山県滑川直送 ホタルイカのピッツァ
富山名物えびよねのイカの黒造りのいかすみスパゲッティーサワークリーム添え
富山県 立山産森の茸のクリーム フェットチーネ
など、迷うほどありました。
悩んだ末、富山県名水ポークと県産茸のピッツァとシーザーサラダをいただくことに。実はこのピザは2人前です。
スタッフさんに「多いですよ」と言われたのですが、完食しました(笑)。
本からマラソンコースを振り返りつつ、大伴家持公の富山にちなんだ歌を二首。
立山(たちやま)に降り置ける雪を
常夏に見れども飽かず
神(かむ)からならし
立山の雪は春を過ぎても残り、神々しいとその姿をたたえています。
東風(あゆのかぜ)いたく吹くらし
奈呉(なご)の海人の
釣する小舟漕ぎ隠る見ゆ
あいの風とやま鉄道の「あいの風」は東風(あゆのかぜ)のことでしょうか?
一時間以上たっぷりレストランで過ごした後、空港内の売店にておみやげ探し。エイドでいただかなかったかまぼことチューリップの球根を購入しました。来年の春、ベランダがチューリップで明るくなりそうです。
20:10 ANA322便で羽田へ
ピザでぱんぱんになったお腹とたくさんの富山の思い出とともに、東京へ帰りました。
機内の席に着くなり、ぐっすり寝てしまいました。
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長文・駄文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
いよいよ今週5日18時、NHKBS「ラン×スマ」で富山マラソンの回が放送されます。それまでに、この旅日記が書き終わってよかったです。