今月27日の宿泊分でいったん中断される国の観光支援制度「全国旅行支援」が、来年2023年1月10日より再開されます。
制度の内容がいくつか変わりますが、来年1月から春にかけてのマラソン大会に出る遠征ランナーとっては、宿泊費や交通費を少しでも抑えられるチャンス。割引率が下がりますが、ぜひ注目したい制度です。
前回(今年の秋)の制度と比べて特に気を付けたい点は、
制度の対象期間が各都道府県によって異なる(予算が無くなり次第終了)
という点です。人気の観光地のある都道府県は受付が殺到し、すぐに終わる可能性が大です。
秋の制度と同じように、都道府県が独自の制度を上乗せして、宿泊割引を受けたりおみやげクーポンがもらえたりするチャンスもあります。行先の都道府県で設けられる独自の制度も調べておきたいものです。
以上をふまえて、春のマラソン大会に遠征するランナーの目線で、次の全国旅行支援が始まる前にやっておきたい準備についてまとめました。
1/10に再開する全国旅行支援の制度の概要
1月10日から始まる全国旅行支援の制度の概要は、以下の通りです。
★割引率
20%
※前回は40%
★割引上限額
交通付旅行商品 :5000円(1泊当たり)
※前回は8000円
※鉄道、バス、タクシー・ハイヤー、航空、フェリーなど
上記以外:3000円 (日帰り旅行含む)
※前回は5000円
★クーポン券
平日:2000円 休日:1000円
※前回は平日3000円、休日1000円
原則として「電子クーポン」で配布される
※前回は宿泊施設等で紙のクーポンを配布
1:すでに予約した、またはこれから予約する宿泊施設が割引の対象かどうかをチェックする
来年1月から春にかけて宿泊をともなう遠征ランナーがまずやっておきたいことは、「いま予約している宿泊施設やツアー、またはこれから予約する分が全国旅行支援の割引対象かどうかを確認すること」です。
1/10より前に予約した分については、予約した先の施設や旅行会社などの最新情報を確認しましょう。
1/10から予約する分は、割引対象の宿泊施設や旅行ツアーが狙い目です。割引率がこの秋よりも下がったとはいえ、20%の割引は見逃せません。
※12/21追記
山形県や長野県、沖縄県など、すでにこの制度が適用される宿泊分の販売が始まった都道府県があります。今後、年内でも販売を開始する都道府県が続々と出てくる可能性があるので、興味のある観光地がある人は、その都道府県の最新情報をご確認ください。
参考:1/10以前に予約した分は割引対象外?(12/17現在)
筆者が調べた限りでは、今年秋の全国旅行支援の際、数ある宿泊検索予約サイトの中でも「楽天トラベル」と「じゃらん」が、制度前に予約した分の割引対応や新規での予約システムの開始がとても早かったです。
ちなみに筆者は、11/6の富山マラソンの旅で「楽天トラベル」を利用。大会当日に泊まるホテルをお得なホテルに乗り換えて、食事を豪華にすることができました。来年2月の愛媛マラソンのときに泊まるホテルも楽天トラベルで予約。今後の対応に注目しています。
楽天トラベルでは、今回もこの制度に対応します。しかし、「受付開始前予約に対する割引申請実施の予定はない」とのことです。つまり、いま予約している分の割引申請は、楽天トラベルでは行われないもようです(前回は実施)。
https://travel.rakuten.co.jp/special/zenkokuryokoshien/
じゃらんもこの新制度に対応。しかし現時点では、「すでに成立済みの予約への利用に関しての発表は行われておらず、対応については未定」とのことです。つまり、いま予約している分の割引申請は、じゃらんでやるかどうかは決まっていないもようです。
https://www.jalan.net/ryoko-shien/
となると、
12/17時点での情報で判断する限りでは、もしかしたら現在予約済みのホテルやツアーは、来年の割引対象から外れる可能性がありそうです。
※追記(12/21)
じゃらんの公式サイトによりますと「各都道府県・事業者において定める販売開始日より前に予約がなされた旅行商品については、全国旅行支援の支援対象とはいたしません」とのことです。
1/10の開始まで、自分が使い慣れている宿泊検索予約サイト、旅行代理店の予約サイトの全国旅行支援対応について、こまめにチェックしていきましょう。
2:すでに予約した宿泊施設が割引対象なら、受付開始と同時に手続きを済ませる
来年1月の制度は各都道府県の「予算が無くなり次第終了」です。1/10以前に予約していて、かつ全国旅行支援の割引対象の宿泊施設でも、「手続きが遅れたら割引ができない」というおそれもあります。
すでに予約した施設が割引対象になったら、早めに申請方法を調べて手続きを済ませましょう。
3:もう予約していても、1/10に条件の良い別の施設にチェンジするのもアリ
すでにホテルを予約していても、条件の良いホテルに乗り換えもアリです。
1~3月のマラソン大会については、今の時期、大会前日の宿泊施設はほぼ満室状態なのが通常です。しかし、当日に泊まる施設は比較的空いています(当日に帰る人が多いので)。
マラソン大会の当日も泊まる人は、今予約している施設よりも条件の良い、お得なところがあるのであれば、迷わず予約しましょう。
筆者は来年の春、2/12の愛媛マラソン(定員1万人)、3/12のびわ湖マラソン(定員7000人)に参加します。大会前・当日に泊まる宿泊施設は、どちらの大会も本番の半年前には予約済み。安くて立地のよいビジネスホテルをおさえることができました。しかし、この新しい全国旅行支援でお得になるのであれば、せっかくなので高級ホテルや温泉旅館への乗り換えも考えています。
4:都道府県独自の旅行支援制度にも注目
今年秋の全国旅行支援では、宿泊割引の上乗せや飲食・おみやげクーポンの発行、物産品のプレゼントなど、独自の支援策を設けた都道府県がありました。市町村でも宿泊割引などのサービスもありました。
これから行く場所が決まっている人は、このような独自サービスも調べておきましょう。
5:人気の都道府県は早く終わりそうなので早めに手続きを
観光地で行われる大規模なマラソン大会(以下の表を参照)が行われる時期は、ランナーに加えて国内外の観光客が集中します。1月に全国旅行支援が再開しても、予約や割引申請が殺到して早期に打ち切られるかもしれません。
今予約した分の宿泊施設については割引対象ならばその手続きを、新規なら1/10になったらすぐに予約したほうがよさそうです。
※12/21追記
12月21日現在、すでに1/10以降の宿泊分の販売を始めている都道府県があります(山形県など)。希望の都道府県の最新情報をご確認ください。
1/10の開始と同時に既存の割引手続きや新規の予約が殺到する?
★観光地で行われる1万人以上のマラソン大会の例★
2/19 京都マラソン
2/26 大阪マラソン
3/5 東京マラソン
3/12 名古屋ウィメンズマラソン・名古屋シティマラソン
特に3月の東京は混雑が予想されます。5日の東京マラソンのランナーは3万8000人と、コロナ前のにぎわいが復活。海外からも大勢訪れます。その後、春の行楽シーズンに入って国内外の観光客もさらに増えます。この時期に東京に行く人は、制度を活用したお得な旅行プランを早めに立てましょう。
まとめ
1月以降のマラソン大会で宿泊する遠征ランナーは、この全国旅行支援の第2弾で何かしらのお得なサービスをゲットできそうです。
なので、この年末年始のお休み中に、マラソン大会で泊まるところを見直してみるのもよいと思います。
もう予約したホテルが割引になれば、浮いたお金で食事やおみやげを豪華にできます。ワンランク上のホテルに泊まるのもいいし、大会後のマッサージなどボディケアにお金を回すのもよし。限りあるお金を、上手に生かしたいものです。