来年5月12日に行われる仙台国際ハーフマラソン2024の大会要項が、先日11月10日に大会公式サイトにて発表されました。前年よりも公開が18日も早くなりました。
そこで今回、23年大会からの変更点などをまとめました。記事のポイントはこちらです。
・コース、タイムテーブル、ウェーブスタート制、制限時間は前回と同じ
・一般の部のエントリーが先着順と抽選制の2種類
・一般の部の定員が7030人から8200人に増加
・参加料が10000円から8000円に減額
・チャリティーランナー枠が復活
・給水所が7→5カ所に減少
・大会終了時間が12時40分から12時42分に延長(関門場所・時間は前回と同じ)
開催日:これまでの5月に戻る
今回は5月12日と、従来の5月第2日曜日に戻りました。前回(2023年)は6月4日で、最高気温26℃という、かなり暑い中での厳しい大会になりました。
5月の大会も20℃近くまで上がり天気によっては暑いですが、ハーフはらぎりぎり走れる気候だと思います。
種目:チャリティーランナー(一般の部)が復活
今回は、「チャリティーランナー(一般の部)」が復活し、定員は100名です。
参加料は40000円(寄付金と参加料の合計)。寄付先を所定の3団体(仙台市児童養護施設協議会、仙台市障害者スポーツ協会、仙台フィルハーモニー管弦楽団)から一つ選べます。
女性初心者向けの「新緑のプリンセスランナー」枠がなくなってしまったのが、筆者としてはさびしいです。レース中、担当のコーチが参加者と一緒に走ってペース配分や注意点などその都度教えてくれて、そばで走っていた筆者も安心でした。
※2018年大会のプリンセスランナー(ピンクのシャツ)のようす
定員:一般の部が7030人→8200名に拡大
一般の部の定員は、前回の7030人から約1200人増えました。コロナ前の19年大会は8200人だったので、ほぼ通常通りとみてよさそうです。
そのほかの種目の定員も変わりました。
前回「招待選手等」(150名)と「エリートの部」・「日本陸連登録競技者の部」(計800名)、「車いす部」が50名でしたが、今回は「招待選手等」が100名、「エリートの部」が100名、「日本陸連登録競技者の部」(1400名)、「車いすの部」(100名)になりました。
アスリートビブス:本名印字サービスはなし
前回はアスリートビブス(ナンバーカード)に本名を印字するサービスを別途500円で受け付けていましたが、今回はありません。
参加記念品:大会公式Tシャツを別途販売(製作せず)
前回もランナー全員がもらえる参加記念品はなく、代わりに大会公式グッズとして「オリジナルマウスカバー」を販売。エントリーの際に公式グッズを購入する形でした。
今回は完全になくなり、大会公式Tシャツを販売するとのことです(12月20日ごろ公開予定)。
筆者が参加した22年大会は事前購入または大会当日に会場内の販売ブースで買うことができた。今回も同じような販売方法になるかと思われます。
筆者が初めて参加した2012年と2013年の大会参加記念品は、A4ファイルがすっぽり入る大会ロゴ入りバッグ。参加賞としては豪華で13年大会のトートバッグは今でも大事に使っています。参加賞がなくなる、縮小されるのは時代の流れなのでしょう。
参加料:10000円から8000円に減額
大会への参加料は8000円。前回よりも2000円安くなります。
コース:これまでの大会と同じ往復型
コースはこれまでと同じ弘進パーク仙台(仙台市陸上競技場)を発着する往復型。競技場はJR仙台駅から仙石線で2駅の宮城野原駅を降りてすぐなので、土地勘のない遠征ランナーにもわかりやすいです。
会場内は晴れると日影が少なく、暑さを感じます。朝からこまめな水分補給が必要です。
コースは競技場から定禅寺通を往復する新緑の美しさが魅力。
復路の青葉通を越える中間点からは日影が少なく、快晴なら暑さを強く感じます。
特に16.6kmの関門(写真、仙台サンプラザ付近)から先は、ゆるやかな上り坂で一気に加速しようとすると、正午前の暑さも重なり足のトラブル(特に足つり)の危険があります。筆者は22年大会の時にここで足をつってペースが大幅ダウン。苦しみました。
JR仙台駅東口から競技場までは約1.5kmと近いので、会場への行き帰りは電車の混雑を避けて歩くランナーもけっこういます。
エントリー:ネットで先着順と抽選制の2種類
エントリー方法は「ランネット」の専用ページからのみ。一般の部は先着順と抽選制の2種類です。
方法 | 定員 | 受付期間 |
先着順 | 7200人 | 12/13 20時~12/19(定員に達し次第締切) |
抽選 | 1000人 | 12/21 9時~12/27(抽選発表は1月19日) |
なお、先着順エントリーは12月16日の時点で定員に達して締め切られました。大会の人気の高さがうかがわれます。
スタート:2グループによるウェーブ制を継続
スタートは、前回(2022年)、前々回(2023年)と同じく2グループのウェーブスタート制を導入しています。
第1グループ(招待選手やエリート、一般の一部)は10時5分スタート。それ以外は第2グループで10時10分スタートです。これも前回と同じです。
関門:23年大会と同じだが競技終了時間が2分延びる
関門の場所と数、時間は、コロナ以前の19年大会以前、22年大会と同じです。
制限時間は2時間30分で参加資格は2時間25分以内。これは2023年大会と同じ。
しかし、競技終了時間が24年大会は12時42分。23年大会は12時40分だったので、2分延びました。
給水所:7→5カ所に減少
給水所は下記のとおり。前回の7カ所から5カ所に減りますが、これは昨年が夏の開催だったために一時的に増設したものと思われます。22年以前の大会は5カ所でした。
ペース配分:とにかくキロ7分を超えなければOK
大会要項に乗っている関門の情報をもとに、完走目標のランナー向けのペース配分表を作りました。これは「第2ウェーブの最前列からスタート(タイムロス0秒)」が前提です。さらに後方からスタートする人は、もっと早く走らなければなりません。
【仙台ハーフ・ぎりぎり完走 ペース配分表】
第3、4関門は一見ラクそうですが、ラスト5kmがきついのでここでペースを落とし過ぎないのがベターです。
「とにかく完走でOK」の作戦は、ざっくり言うと
・第1関門を何が何でも突破する
・あとは最後までキロ7分を超えない
です。筆者は毎回この「ざっくり作戦」で完走をめざしています。
まとめ
制限時間2時間30分の仙台ハーフは、筆者のようなフルマラソン5時間以降のゆるランナーにはきついです。
でも、仙台ハーフにはお祭り系のゆるい大会とは違う面白さがあります。
国内トップクラスのエリートと同じコースを走れることができ、途中スライドするときの迫力と猛スピードは圧巻。間近で大きな刺激を受けられます。
完走できればもちろん達成感は大きいですし、それだけの力があれば、フル6時間の大会を走る時にラクに感じると思います。
大会までの5か月、筆者はその間にあるフルマラソンを楽しみながら地力と弾みをつけて、本番に自信をもって臨みたいです。