去る11月6日に開催された富山マラソン(コース:富山県高岡市、射水市、富山市)の「旅ラン日記」(体験レポート)をつづります。
筆者が富山マラソンに参加するのは6年ぶり3回目で、フルマラソンへの参加自体も2020年2月の愛媛マラソン以来。この大会を「フルマラソンへの復帰記念」として、富山での3日間を走りもアフターもたっぷり楽しみました。
これから週1回、全8回にわたって連載します。今大会を振り返りたい方や、来年以降に参加したい方の参考になれば幸いです。
<連載テーマ>
【1】ランナー受付・EXPOのようす ★
【2】マラソン会場のようす
【3】富山で買ったもの・もらったもの
【4】富山のおいしいもの
【5】1日目:EXPOで遊ぶ&おみやげ探し
【6】2日目:富山のフレンチで完走祝い
【7】3日目:富山市内をサイクリング
【8】お世話になったホテル&かかったお金
今回は第1回「EXPO会場のようす」です。
今大会の概要
大会名称:富山マラソン2022
日時:2022年11月6日(日)
ジョギングの部スタート:8:30
車いすスタート:8:50
マラソンスタート:9:00
制限時間:7時間
関門:10ヵ所
※スタート、フィニッシュ地点を除く
大会データ(参加者数、完走者数など)
以下は、富山マラソン2022パンフレットと北日本新聞(11/7付)よりまとめたものです。
<大会スタート時の天候>
※下欄左から天気、気温、湿度、風向、風速(大会アナウンスより)
晴れ 13.3 ℃ 62% 南西 0.3m/sec
<2022年大会の参加状況>
※下欄数字:人
●マラソン(一般)
男子:10610 女子:2980 合計:13590
●マラソン(登録)
男子:763 女子:146 合計:909
●車いす(9km)
男子:18 女子:3 合計:21
●ジョギングの部(一般)
男子:345 女子:646 合計:991
●ジョギングの部(ペア・親)
男子:22 女子:1 合計:23
●ジョギングの部(ペア・子)
男子:91 女子:48 合計:140
●ジョギングの部(車いす)
男子:1 女子:0 合計:1
★2022年マラソンの部の出走者数・完走者数・完走率★
出走者数:12617人
完走者数:12068人
完走率:96%
[参考]
★2021年マラソンの部の完走率★
男子:95.4% 女子:93.3%
男女計:95.3%
ランナー受付・EXPOのようす
富山マラソンでは、大会前日にアスリートビブス(ゼッケン)を受け取るランナー受付を済ませる必要があります。
その後、EXPO会場へ。国内外の市民マラソンで見られる「EXPO」とは、一般的に大会前に行われる関連イベントのことを指します。
大会記念グッズやマラソン関連商品の物販、ゲストによるトークショー、協賛企業の紹介ブースなどが行われ、ランナーをさまざまな面からサポートし、楽しませてくれます。
特に日本のマラソンEXPOでは、開催地の観光PRの場にもなっています。遠方から訪れるランナーは観光地や名産品の数々を知ることができ、大会前後の遊びのヒントになります。
開催日時・場所
今年のEXPOは、開始時間が昨年よりも30分、終了時間が1時間早くなっています。
名称:富山マラソンEXPO2022
日時:2022年11月5日 9時30分~19時
場所:富山市総合体育館(JR富山駅北口より徒歩5分)
会場のマップ
会場はランナー受付とEXPOが1フロアでコンパクトにまとまっています。
ランナー受付のようす
筆者が会場に訪れたのは、11月5日午前11時ごろです。
会場は富山市総合体育館。受付とEXPOが併設されています。JR富山駅北口より徒歩5分と駅から近いのも便利。
建物に入ると、受付待ちのランナーで長い行列ができていました。検温と手指消毒を済ませて行列の後ろへ。
ランナーはそのまま進み、健康チェックシートをデスクに提示。EXPOにのみ行きたい人は左から入場します。
ランナー受付のスペースは体育館内の約半分。ここは翌日、フィニッシュ時の女子更衣所になります。とても広々していて、しかも肌寒くなかったのが◎でした。
男子の受付は1~7レーン。
女子の受付は2レーンのみ。少なくてスムーズ。
事前ネット予約制の「スタート会場(高岡)直通バス」、「ジョギングの部往復バス」のチケットはランナー受付のそばで受け取ります。スタート会場直通バスのチケットの当日発売分もありますが、筆者が訪れた午前11時にはすでに完売。直通バスを利用したい人は、事前予約がおすすめです。
受付でもらったアスリートビブス(ゼッケン)に、くじが付いています。当選した人はその場で賞品と引き換えることができます。
出展ブースのようす
今大会のEXPOに出展した企業・団体は全18社です。ブースのようすをいくつか紹介します。
株式会社ゴールドウイン
参加賞Tシャツを提供しているゴールドウインでは、大会記念グッズを販売。Tシャツハ再生資源を利用していて、デザインは3種類あります。価格は4500円(税込)。
筆者は右の写真のタイプを購入。10kmごとのタイムを書き込めるようになっています。
オープンから1時間30分で売り切れたサイズが。数は他の大会に比べて少ない感じですが、これも大量な余剰品を出さない環境への配慮だと思われます。
サコッシュは雨晴海岸をイメージしたデザインで色が5種類。価格は3000円(税込)。
TOYAMAの文字にインパクトあり。肩から掛けて手軽に持ち歩けます。
ゴールドウインでは、家庭で不要になった衣料品の回収も実施していました。
筆者も衣料品回収に協力しました。自宅から大量に持ち込み、おかげでクローゼットがすっきり。スタッフさんにも感謝され、小さいけれどいいことをした気分になれました。
回収された衣料品は手作業で分別されます。
再生された繊維、生地が富山マラソンの参加賞Tシャツにも採用されています。
環境配慮型のランニングウェア「Free Run」の紹介。
ダウンジャケットの回収とリユースも。
イセ株式会社
お米を活用した再生素材「ライスレジン(R)」を紹介。ランナー受付で配られたプラスチック袋もライスレジンとのこと。南魚沼市では家庭用ゴミ袋に利用されています。
このお米由来の新素材は、ホテルのアメニティや食器など幅広く利用されています。
クラシエ製薬株式会社
高岡市で漢方薬を製造しているクラシエ。アンケートと試供品(大豆たんぱくを利用した牛タン風菓子)の配布が行われました。
株式会社ジコスペック
スポーツサングラスの展示販売。鼻あてのないめずらしいサングラスで、汗がたまるのを防ぎます。試着をしてから買うことができます。
フードドライブ(富山県)
家庭で余った食品を集めて福祉施設などに提供するフードバンクのコーナー。
高岡市・射水市・富山市
マラソンコース沿線の3自治体、高岡市、射水市、富山市の観光PRコーナー。射水市のキャラクター「ムズムズくん」の紙製キャップが子どもたちに人気らしく、筆者が訪れたときには配布が終了していました。
富山もようプロジェクト
「富山もよう」とは、テキスタイルデザイナー・鈴木マサルさんによる富山の自然やまちをモチーフにしたデザイン。北欧スタイルのような素朴さが感じられます。ブースでは富山マラソンとコラボした「ジプシーカバーイット」(バフ)やタオルが販売されていました。
富山もようの商品は、EXPO会場の近くにある「富山県美術館」1Fのショップや、JR富山駅南口のビルCIC1階「ととやま」で豊富に取り揃えられています。富山駅構内のセブンイレブンにもいくつかあり、筆者はそこでファイルを買いました。
株式会社 太陽スポーツ
地元のスポーツ用品店さんによる、マラソンに必要な小物類の販売コーナー。特に忘れ物をした遠征ランナーにはとても便利です。
特に補給食のジェルの種類が豊富。アミノバイタル、ザバス、マグオン、ピットインといった、メジャーなブランドがそろっています。初心者向けの「完走セット」も。
主にシリアスランナーに愛用されている補給食ジェル「MAURTEN」も取り扱われていました。
靴下(TABIO)、キャップ、雨用ポンチョなどの小物もこちらで買えます。
第一生命保険株式会社
全国のマラソン大会でもおなじみの第一生命の健康・ランニングブース。フォーム測定サービスは35分待ちでした。
ステージイベント
筆者が訪れたときは、富山市出身の俳優の松本岳さんのトークショーが行われていました。松本さんのお父さんがフルマラソンの部に参加するとのことで、その実力は何と3時間台。すごいですね。
ステージの横では、フルマラソンのコース動画を流していました。コースの幅や日差しの強さをイメージできました。
KARADA PROJECT
EXPOの会場外ですが、マラソングッズの購入やテーピングの体験ができる「KARADA PROJECT」というコーナーがありました。
補給食のジェルがいろいろそろっていました。
まとめ
筆者が実際に行ってみて感じたのは、
・富山マラソンのEXPOはコンパクトでエコがテーマ
・補給食のジェルはここですべてそろうというくらい豊富
ということ。
不要になった衣料品の回収は、家の中を整理するよいきっかけになりました。
補給食のジェルは、気に入っている商品がすべて買えることがわかりました。しかし、プロテインバーなどの固形食が欲しい人は、富山駅周辺のコンビニなどで買うことになるかと思います。
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長文・駄文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回は、マラソン会場のようすをまとめます。