3月12日に開催されたびわ湖マラソン(コース:滋賀県大津市・草津市・守山市)の「旅ラン日記」(体験レポート)を全8回にわたって連載しています。
<連載テーマ>
【1】スタート会場のようす ★
【2】フィニッシュ会場のようす ★
【3】びわ湖・大津でもらったもの・買ったもの ★
【4】びわ湖・大津のおいしいもの ★
【5】びわ湖マラソンのおすすめホテル2軒@京都 ★
【6】大津百町の名残を探して(大津さんぽ)★
【7】湖畔のさわやかな風の中で(マラソン)
【8】びわ湖・大津の旅ランでかかったお金
第6回のテーマは、マラソン大会前日の観光について。スタート会場の下見の後に訪れた大津の商店街のまちあるきをつづります。
筆者は旅に出るときまって、ご当地らしさが色濃い商店街を歩きます。今回も滋賀初上陸の第一歩として、大津の商店街をめぐりました。
・大津ナカマチ商店街は江戸時代からの老舗が集まるレトロな街
・港町らしい長屋や町屋が残り、歴史散策が好きな人におすすめ
・近江茶や漬物、地元の銘酒などおみやげに伝統の逸品が買える
前回の記事はこちらです。
大津ナカマチ商店街をのんびり歩く
スタート会場の皇子山陸上競技場を下見した後、大津の中心地にある古くからの商店街「大津ナカマチ商店街」を訪れました。
大津ナカマチ商店街はJR大津駅と京阪浜大津駅の間のエリアにあり、丸屋町商店街、菱屋町商店街、長等商店街がアーケードでつながっています。
この界隈は江戸時代、旧東海道の宿場町、園城寺(三井寺)の門前町、さらに京都と琵琶湖を結ぶ港町であり、数々の商家が集まっていたことから、大津百町(おおつひゃくちょう)と言われています。
筆者が歩いたエリアは以下の「大津百町まち歩きMAP」の黄色い線とその周辺です。
散歩:長等商店街の入り口から出発
商店街めぐりは長等商店街の入り口からスタート。上の地図の黄色い線の西端にあります。
長等小学校は今年で創立150周年。東京・上野公園と同い年ですね。
昭和レトロなお店の佇まい。祖母の家を思い出します。
シャッターの降りたお店がいくつか見られますが…。
改装して宿になっているところもあります。
おみやげにお漬物を買った八百与さんも、商店街の中にあります。
日野菜のお漬物が好きになりました(写真は23年4月の再訪時に撮影)。
マラソンのおみやげについては、過去記事にまとめています。
散歩の途中、いちごパフェをいただいた丸二果実店さんも商店街の中にあります。歴史あるまちらしく、商店街には老舗が多いです。
大津の酒蔵、平井商店さんも歴史があり、創業は万治元(1658)年。滋賀は酒どころでもあります。
滋賀の観光情報とおみやげのスポット「ここ滋賀」。東京・日本橋にもあります。
いたるところに町屋が残っていて、カフェなどが営まれていました。
商店街を出て大津駅に向かう途中、旧東海道を見つけました。東京・日本橋に通じているんですね。
見学:大津祭曳山展示館で江戸商人の豊かな文化教養を感じる
大津祭とは、毎年10月に行われている伝統あるお祭り。商店街に京都の祇園祭のような曳山が回ります。館内の展示の数々から、江戸期に栄えた大津の商人たちが日本と海外への文化・芸術に親しみ、その造詣の深さが感じられます。
入口をくぐると、目の前に見事な曳山。圧倒されます。
江戸時代、ベルギーからトロイの木馬を描いたタペストリーが日本に伝わり、京都の祇園祭と大津祭の曳山に使われたとのことです。
海外の文化が京都だけではなく大津の商家にも伝わっていたことがうかがわれます。
曳山の意匠のテーマは、能楽の演目にもなっている日本と中国の故事、歴史が中心です。
近くのお家の軒先に厄除けが飾られていました。同じような形をしたものを京都で見たことがあります。
ごはん:野洲のおっさんおにぎり食堂でオール滋賀を堪能
まちあるきの途中のランチは、商店街の中にあるおにぎり店「野洲のおっさん おにぎり食堂」で。ネットで「大津 ランチ」と検索すると上位に来るほど人気沸騰中の注目店です。
筆者が訪れた3月11日は「冬メニュー」を提供。
近江米の甘酒もいいですね。ランナーにはうれしい。
近江米の安全と味は世界基準。
お味噌は滋賀に伝わる「みずくぐり」という大豆を使用。
野菜もメイドイン滋賀。
ほうじ茶はお向かいの中川誠盛堂さんの赤ちゃん番茶。ほぼノンカフェインでやさしい味わいがします。おみやげに一袋買いました。
筆者がおにぎり3つとお味噌汁セット。お米、野菜、大豆、お茶、水のすべてが滋賀産。おいしかった~。
いっぷく:ご当地スーパーのイートインコーナーで一息
おにぎり食堂はお客さんが絶えず、整理券をもらった時点でなんと1時間30分待ち(驚)。そこで…
商店街をめぐってから、お店のそばにあるご当地スーパー「フレンドマート大津なかまち店」さんで一休みすることにしました(写真右)。
イートインコーナーは自販機や飲料水、電源などのサービスが充実。
朝ごはんを食べていなかったので、少しお腹に入れることにしました。
初めての大津さんぽ。まちの暮らしと歴史、文化が感じられる有意義なひとときになりました。
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長文・駄文を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。次回はびわ湖マラソンの当日の体験をレポートします。